男いっぴき猫を飼う① 〜我が家に猫がやってきた

我が家にはキジトラのオス猫1匹がいます。僕は猫好きではありましたが、まさか自分が猫を飼うとは想像もしていませんでした。

知人がもともと飼っていた猫でしたが、家庭の事情で実家に帰ることになり、そこには犬がいるために困っていました。

臆病で人見知りをする猫でしたが、僕には不思議と懐いていました。

その時の僕は職場が変わる関係で、その近隣に引越し先を探していました。

ペット可能なマンションを借りれば、猫を飼うこともできると思い、意を決して引き取ることにしました。

我が家に猫がやってきた

我が家にやってきた猫は、タロウという名前で、年齢は1歳少々、すでに去勢の手術が行われていました。

新しいマンションに引っ越すと同時に引き取ったのですが、慣れない環境に戸惑う様子で、与えた毛布にくるまって、なかなか出てきませんでした。3日間くらい食が細かったと思います。

前の飼い主時代の生後数か月の写真

前の飼い主のもとでは普段はカリカリのキャットフードだったのですが、この時は食べさせたいので、少し値段が高めの猫缶を与えました。好きだという猫缶を聞いて与えたのですが、それでもほとんど食べませんでした。

「犬は人につき、猫は家につく」と言われるように、猫は一般的に環境に依存している部分が強いです。

個体差もありますが、うちの猫はあまり環境の変化に強くなさそうなので、ペットホテルの利用をしないことにしました。

猫のための部屋探し

話が前後しますが、猫を引き取ると決めた後、ペット可能なマンションを探しました。隠れて飼っている人も多いと思いますが、気を付けても爪とぎなどで住居を傷つけることはあります。契約違反が背景にあると、修繕費を多く取られても不服が言いにくいので、できればペット可能な住居を探した方が良いと思います。

最近は空き部屋解消のために、ペット飼育を許可する物件も増えました。

飼育可の物件には他にもメリットがあって、他の部屋もペットがいることが多いので、万が一、迷惑をかけたとしても、お互い様ということで理解が得られやすいという点があります。

内装のポイント

ペット可能であることを前提として、部屋を選ぶ際に内装でもいくつか注意したポイントがあります。

高さは3階まで

猫をベランダに出すと、ジャンプしてよく手すりに乗ります。知人の猫は外窓からその上の雨除けの上に飛び乗ったと言います。ちなみにその知人は11階に住んでいて、自分から上手く降りて事なきを得ましたが、肝を冷やしたと言います。

猫は高いところを好みますが、万が一の事がないとも限りません。落ちても無事に済むように住む場所は3階までと決めていました。

ベランダの形状

前述のように、ベランダの手すりに飛び乗って、そこから隣の部屋に行くというのは、猫を飼っている以上、ごく当たり前に起こりうるトラブルです。

現在のマンションはそのようなことがないように、ベランダが少し変わった形状をしていて、手すりをたどれないようになっています。

写真のようにベランダの手すり伝いに隣に行けないようになっています。

隣のベランダとの間は、下に隙間があるので、そこは収納ボックスを2つ置きました。空の収納ボックスでは、後に猫が動かしてしまうようになったので、水入りのペットボトルを詰めて重くしました。

隣のベランダには行けないように収納ボックスを置いています。

できれば広い方がいい

一人暮らしのマンションなので、予算的にも限度はあったのですが、猫の運動のためにも、なるべく広い部屋が良いと考えていました。

選んだ部屋は7.5畳に細長いダイニングキッチンがあり、一人暮らしとしては十分だったのですが、猫のことを考えると、本当はもう少し広いと良いんだけど、と思ってしまいます。

大きなメタルラック(組立棚)を置いて、高さを出すことで、空間を広く使うように考えました。また、棚を階段状に配置して、より高いところに飛び乗れるようにしました。

思っていた通り、そこは猫の行動範囲の一部になりました。狭さを補えるほどではないですが、そのような工夫もすることも可能です。

近所付き合いも大切に

引っ越し時には、両隣と真下の部屋に挨拶に行きました。周囲に迷惑がかからないように注意しているものの、どのように感じるかは人それぞれ違います。動物の鳴き声があまり好きでないという人もいるかもしれません。良く思われないにしても、挨拶しているのとそうでないのでは、受け取る印象も違います。

挨拶の贈り物(500〜1000円程度のタオル)を渡しつつ、「猫を飼っているので、何か迷惑があったら、遠慮なく教えてください」とあらかじめ、猫を飼っていることを伝えました。幸い、皆さん感じの良い方で「全然問題ないですよ」「うちも猫を飼ってますよ」などと言ってもらえました。

最近はチャイムが鳴っても出ない方もいると聞きますので、留守の部屋はポストに挨拶を添えた品物を入れておいても良いでしょう。

また、一人暮らしの女性は管理会社や大家さんにあらかじめ、問題のある入居者がいないか、聞いておくと良いと思います。

その後、新しい入居者に変わった時も、顔を合わせた時に同様に挨拶をしています。

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ABOUTこの記事をかいた人

兼業作家。2023年4月『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(国書刊行会)上梓。歴史全般が興味の対象ですが、最近は大正~昭和の文化、芸術、演劇、映画、生活史を多く取材しています。プロフィール写真は愛貓です(♂ 2009年生まれ)。よろしければTwitterのフォローもお願いします。(下のボタンを押すとTwitterのページに移動します)。