こんにちは。「小さな哲学の部屋」の管理人で千和裕之と申します。医療職の傍ら、空いた時間を使って作家業をしています。
このブログを始めたのが2019年ではや4年以上の月日が流れました。書き始めた頃の自分は日常で感じたこと、好きなことをただ赴くままに書いていて、その後もその時々で興味があったものを少し書いては、また次のものというように、雑記ブログというカテゴリー名がふさわしい、まとまりのない内容を呈しています。
時間は良くも悪くも人間に影響を与えて、私もその間に多くの経験や気付きがありました。
2020年には自費出版で本を販売して、それが出版社の目に止まり、2023年に『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』として、はじめて企画出版の運びとなりました。
学生の頃からいつか自分の書いたものでお金をもらいたい、そのくらい価値のあるものを書けるようになりたい、と思っていた私にとっては夢が叶った瞬間でもありました。
おかげさまで、書店に並んでいるのを見たり、読者から感想をいただいたり、新聞や雑誌に取り上げていただいたり、4年前には想像しなかったことが実現していきました。
ブログに話を戻しますと、特に当初に力を入れていた、生きていく上での考え方、哲学的な記事はすっかり更新しなくなってしまいました。
それは興味がなくなったのではなく、経験を重ねるごとに、生き方や価値観は多種多様なもので、ブログでそれを書くのは一朝一夕にできるものではないと身に染みて感じたからでした。考えを書くことに対してすっかり腰が重くなってしまいました。
表現者としては未成熟で、散らかっている記事の数々は、その少しでも成熟に向かう過程を示しているようにも思います。また、自分の混沌とした内面を間接的に表しているのかもしれません。
過去の記事を読み返すと、恥ずかしさに身もだえしそうですが、作家、表現者として、成長途上のひとつの記録として残しておくことにします。
そして精進を重ねて、自分の納得のいく表現を上から重ねていきたいと思います。
2023年7月 千和 裕之