男いっぴき猫を飼う④ 〜猫にまつわる数々の疑問

職場や友人にも猫を飼っている人は多く、様々な話を聞きます。そこからわかったことはまず、猫でもそれぞれに個性があり、他人のところの常識が必ずしも自分の猫に当てはまらないということです。

実際に初対面でもフレンドリーな猫もいれば、うちのように何回会っても懐かない猫もいます。なので、他人の情報は参考にしつつも、自分が感じることも大切にしてほしいと思います。ここに書くこともあくまで僕が感じたことであり、全ての猫に当てはまるものではないことを、あらかじめ申し加えておきます。

ゴロゴロと喉を鳴らす理由

最初に猫がゴロゴロと喉を鳴らすのを聞いた時、呼吸器に何か問題があるんじゃないかと思いました。

調べると「何か要求がある時」「ストレスを鎮めようとする時」「体調不良の時」もゴロゴロと喉が鳴るようですが、うちの猫を見ていると専ら嬉しい時に喉を鳴らしているように思います。

上に書いたような異常時らしきゴロゴロは聞いたことがないのですが、嬉しい時とは明らかに様子が違うようです。

うちの場合、猫を撫でた時に、自分の耳を猫の身体に近づけて、ゴロゴロと喉を鳴らしていれば「ああ、嬉しいんだな」と判断し、喉が鳴らなければ「今はあんまり構って欲しくないのかも」と離れるようにします。そのように、スキンシップの時の程度の目安にもしています。

トイレと食事場所、飲水場所の話

「猫はきれい好きだから、トイレとご飯の場所は近づけない方が良い」と聞いたことがあります。また「トイレは飼育頭数+1個設置した方が良い」と教えてもらったこともあります。

しかし、うちは1人暮らしでそれほど部屋が広くないこともあり、トイレと食事、飲水場所はすぐ近くでトイレも1つだけです。セオリーとは正反対のことをしています。

しかし、もともとそのような環境で暮らしているためか、あまり苦にしている様子はありません。もしかしたら、個体差もあるのかもしれません。

うちの猫は引っ越した時にしばらくご飯を食べなかった時があり、環境が変わることには弱そうなので、慣れた環境のまま生活させています。

好き嫌い、食べない時期など

うちの猫は肥満なので、途中から減量食にしています。あんまり美味しくないらしく、時々、普通のキャットフードを与えると食いつきが違います。やはり、カロリーが高いものの方が美味しいようです。

一番好きな食べ物は「おやつカニカマ」で、反面、猫なら好きそうなマグロ関係はあまり好きではないようです。人がそれぞれ好き嫌いが違うように、猫もそれぞれなのだと思います。

誕生日など特別な日は、普段食べられないものを用意します。食べっぷりが違います。

理由はわからないのですが、皿にキャットフードを入れるとすぐに全部食べてしまう時があれば、半日経ってご飯を補充する時間になっても残っている時もあります。

このようなよく食べる時期と食が細い時期は、周期のように時々出現しては、元に戻ってを繰り返しています。

食が細い時期は若干心配なのですが、様子を観察して他に変わったところがなければ、そのままにしています。

予防接種は必要なのか?

予防接種については、室内飼いの猫であれば、しなくて良いという声も聞きます。

うちの場合は、定期検診も兼ねて年に1度打ってもらっています。その時に獣医さんに色々と気になったことや分からないことを聞くようにしています。それが良いのかどうか、分からないのですが、今まで10年間は病気らしい病気をせずに過ごせています。

予防接種後に体調変化があるといけないので、万が一の時に時間内に再受診できるように、受診は午前中の開院ぴったりに行くようにしていました。

しかし8月中旬のお盆前に来院した時は、開院前から10人以上並んでいて、1時間半ほど待ちました。真夏ですし、クーラーがかかっていても満員の待合室は暑く、猫が脱水にならないか心配だったことを覚えています。

その時は甘く見ていたのですが、緊急時以外は長期連休前後の受診は避けた方が良いでしょう。

多頭飼いの方が良いのか?

猫と一緒に暮らすようになってから、猫にとって幸せとは何なのか、よく考えます。

この多頭飼いという問題もそのひとつです。1匹よりも他に同居する猫がいる方が、猫にとって幸せなんじゃないかと時々考えます。

一般的に言われるのが多頭飼いは、子猫同士はスムーズに行きやすく、次が子猫と成猫の組み合わせ、一番馴染むのに時間がかかるのが成猫同士の組み合わせとされています(ただし、これも諸説あり、年齢が近い方が上手くいくと言う人もいます)。

うちの猫はすでに成猫になっていて、他人にも全然馴染まず、環境の変化にも弱いので、1匹飼いのまま、今日まで来ました。

猫同士の相性の問題、性格の問題、部屋の広さの問題(病気になった時、隔離できるか?)などもあり、多頭飼いも良いことばかりではありません。

しかし、うちの猫は肥満気味で、おもちゃにもあまり反応しないため、もし、もう1匹猫がいたら、遊んで良い運動になるのではないかとも思います。このように良い点、不安な点があり、難しい問題だと思います。

運動不足は飼い主にとって大きな問題です。

まとめ

猫と暮らしてみて、不思議に思った点や、一緒に生活する上で迷った点などをまとめました。ひとつはっきり言えるのは猫によって個体差があり、全ての猫に共通の決まった答えはないのだということです。猫への思いが強いほど悩むことも多いと思いますが、何よりも愛情をかけて毎日を暮らすことが大切で、それであれば猫にとっては幸せなんじゃないかと思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

兼業作家。2023年4月『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(国書刊行会)上梓。歴史全般が興味の対象ですが、最近は大正~昭和の文化、芸術、演劇、映画、生活史を多く取材しています。プロフィール写真は愛貓です(♂ 2009年生まれ)。よろしければTwitterのフォローもお願いします。(下のボタンを押すとTwitterのページに移動します)。