目黒の長い坂【2023年移動演劇桜隊追悼会記】
その日は雲こそいくらか見えるものの、日差しは盛夏そのもので、歩く度に汗がにじんだ。JR目黒駅から坂を何回か上り下りする道は暑いに決まっているのだが、点在する神社仏閣の恩恵か、緑の日陰がさりげなく歩く者に手を差し伸べてくれ…
その日は雲こそいくらか見えるものの、日差しは盛夏そのもので、歩く度に汗がにじんだ。JR目黒駅から坂を何回か上り下りする道は暑いに決まっているのだが、点在する神社仏閣の恩恵か、緑の日陰がさりげなく歩く者に手を差し伸べてくれ…
自分の好きなことを仕事にしていきたい。文章を書くことが好きな人が作家として生計を立てられたらどんなに素晴らしいか、私も強く憧れている人間なので、その気持ちはよく分かります。 「小さな作家塾」というカテゴリーで私の創作作法…
私は普段、あまり本を読まない人間です。将来はフィクションを書きたいなんて思っているのに、小説は年に1冊も読めば多い方だと思います。唯一、自分から好んで読むのが実用書系(特に自己啓発系)で、多くて月5冊くらい、平均すると2…
人は何をもって作家と言うのでしょうか。どのような方法を用いれば、作家という存在になれるでしょうか。また、作家とはどのような人間を示すのでしょうか。 世の中には多くの作家の諸先輩方がいて、私がそれを論じるには多少荷が重いか…
2023年4月25日、自著『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』が国書刊行会より発売されました。この書籍は戦前に宝塚少女歌劇、映画、新劇などで活躍し、未来の大女優として将来を嘱望されながらも広島の原爆により32歳で…
昔から自分の経験や思いを本にしたい、という願望は多くの人が抱いていたのだろうと思います。書店に自分の書いた本が並ぶのは、文章を書く者にとって憧れでしょう。 出版の形態には主に、商業出版(企画出版)と自費出版があります。前…
目次1 残されたブロマイド2 背景~戦前宝塚の黄金期3 「脇役に園井恵子の名演技」4 園井恵子の人間観5 ファンが愛した園井恵子 残されたブロマイド 最近、園井恵子さんの貴重なブロマイドの画像を分けていただきました。持ち…
目次1 「喫茶・輪」と今村欣史さん2 書籍の基本構成と目次3 宮崎修二朗と「触媒」4 『触媒のうた』の魅力4.1 文士たちの素顔4.2 無名の発掘者の評伝として4.3 「触媒」の思想・哲学5 まとめ 「喫茶・輪」と今村欣…
芸術関係の仕事を志している人やそのような趣味を持っている人にとって、自分の創作活動がお金になるのかという思いは、ごく自然に頭に思い浮かぶ疑問でしょう。アーティストにとって、自身の制作したものが金銭という価値を生むことは一…
目次1 『親友が語る手塚治虫の少年時代』2 本の基本構成3 情熱と使命感のもとに4 本書の特色に関する考察5 まとめ 『親友が語る手塚治虫の少年時代』 過去から現代にかけて多くの書籍が存在します。採算こそ計算されているも…