ドラえもんに「サイオー馬」という話があります(てんとう虫コミックス、藤子不二雄ランド版に収録)。
悪いことばかり続くというのび太に、ドラえもんは縄を探し始めます。縄が交互にほつれているのを見せて、良いことも悪いことも交互に起こると諭します。納得できないのび太にドラえもんは「サイオー馬」という道具を出します。この馬のような道具に蹴っ飛ばされると、良いことがあった後には悪いことが、悪いことがあった後には良いことが起こります。
さて、ネタバレになるので、これ以上、ドラえもんについては話せませんが、作中ののび太のように、自分の人生には悪いことばかりが起こると思っている人もいるのではないでしょうか。
僕もそのように思っていた時期があって、ある試みをしてみました。紙の半分に線を引きます。片方には「良かった出来事」(A)、もう片方には「悪かった出来事」(B)を書きます。Aにはさらに、自分が他人にしてしまった悪いこと、他人から受けた親切も書きます。Bにはさらに、自分が他人にした良いことも書きます。
まとめると次のように分かれます。
良かった出来事
他人にしてしまった悪いこと
他人から受けた親切
悪かった出来事
他人にした良いこと
他人に悪いことをすれば、自分にも悪いことが返ってくるでしょうし、他人に良いことをすれば、自分にも良い出来事で返ってくるでしょう。このように2つは対になるように設定されています。
ここに期間を決めて(僕は1ヶ月ごとに振り返っています)、出来事を書き並べていきます。
出来事を良く解釈するか、そうでないかで結果に差が出ると思います。例えば、僕の場合は何か悪いことが起こったら、まずBの欄に書きます。そして、その悪いことが何事もなく収束すれば、良かった出来事としてAに書きます。
考え方によっては、そもそも悪いことが起こらなければ、その後の出来事は起こらなかったわけですから、後者の出来事を良かったことと解釈することには異論があるかもしれません。
また、努力したり労力をかけて出た結果は、良かった出来事ではなくて、当然の出来事と解釈する向きもあると思います。でも、僕の場合はこれも「良かった出来事」として解釈しています。
出来事の解釈は人それぞれですが、厳し過ぎる考え方は、自分の人生をネガティヴなものに仕立て上げてしまうように思います。
さて、このような書き込みを1ヶ月続けてみて、僕の場合は良いことと悪いことの比率がおよそ2:1でした。
この方法の良いところは、単純に自分に起こった出来事だけではなく、他者との関わりについても見られるところです。
これでも、圧倒的に悪いことの方が多かったとしたら……出来事への解釈が偏ってなければ、それは事実と思いますので、またどこかの記事でそのことについて取り上げようと思います。
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