「STAR TREK(スタートレック) 宇宙大作戦」を語りたい

STAR TREKとの出会い

小学生の時でした。長野県の母親の実家に帰省していて、僕は応接室のソファで横になってテレビを見ていました。

田舎特有の大きな家で、唯一の洋間は使われることがほとんどなく、ビデオデッキは年代もののベータ仕様のもので、並べられたトロフィー(祖父が昔やっていたゴルフやカラオケで獲得したものらしい)も半ば、埃をかぶっていました。

小学生の頃から1人で物思いにふけるのが好きという、およそ子供らしくなかった僕は、帰省して和気あいあいとしている両親や親戚たちから離れて、その本来の役割を失った空間で過ごしていたのでした。

ぼんやりとテレビを見ていた僕はある海外ドラマに夢中になっていました。それは主人公と宇宙人らしき男が過去にタイムスリップして、世界の平和を救うために、愛すべき女性を見殺しにしなくてはいけない、というような話でした。

子供ながらに、そのストーリーの重厚さ、見事さに感動しましたが、小学生の時のことなので、それ以来、すっかりそんなドラマを見たことを忘れていました。

時が進み、シナリオや小説を書くことに興味を持ち、作劇の技法を学ぶようになりました。そこで、その小学生の時に見たドラマの記憶が蘇りました。

時々、レンタルビデオ店に行って、海外のSFドラマを借りて見たのですが、なかなか見つかりませんでした。その時には、タイトルはもちろん、登場人物も覚えておらず、ストーリーの断片を微かに覚えているのみでした。

ある時、「STAR TREK 宇宙大作戦」というドラマを借りて、その面白さに興奮しました。宇宙船エンタープライズが5年間の調査飛行の中で、様々な未知の惑星、文明に遭遇するという設定でした。

主人公のカーク船長と、バルカン人と地球人の混血の副長・ミスタースポックという構成がかつて見たあのドラマとよく似ています。

このドラマに違いないと思ったものの、当時のレンタルビデオ店には「STAR TREK」はビデオしかなく、それも1本に2話収録されたものが数えるほどしか置いていませんでした。

当時、「STAR TREK 宇宙大作戦」のDVDは発売されておらず、幻のドラマとなっていました。

2004年、「STAR TREK 宇宙大作戦 GALAXY BOX」というDVD-BOXが販売されました。僕はさっそく買い求め、全80話(パイロットフィルムも含む)を1つずつ見てみました。

そして、とうとう小学生の時に見たあの話を見つけたのでした。それは「危険な過去への旅(原題:The City on the Edge of Forever)」という話で、STAR TREKファンの中でも名作の評価が高い作品でした。

クライマックスのミスタースポックの「誰よりもわかっています、船長には」という静かなセリフには、ずしりと重く響くものがあります。

その後、DVD-BOXを全て見て、多くの素晴らしい作品に感動したのですが、ユーモアもあり、ストーリーの精巧さもあり、悲しさもある「危険な過去への旅」は今でも、僕のベストストーリーです。STAR TREKという区切りではなく、全てのドラマにおいてもベストと言えるほど思い入れがあります。そのような優れた作品を最初に見たから、後のDVD-BOXにもつながったわけで、それは縁といいますか、幸運なのだと思います。

STAR TREKとは何か

「危険な過去への旅」については、ネタばらしをしてもいけないので、これ以上はお話ししません。最近は廉価版のDVDも発売されていますので、以前より手に入れやすくなっていると思います。

さて、ここからは「STAR TREK」について紹介していきたいと思います。ちなみに僕は最初の「宇宙大作戦」との出会いが吹き替え版だったため、そちらをメインに見ています。セリフの引用も吹き替え版のものとなっていますのであらかじめご了承ください。

「STAR TREK」は1966年にアメリカで放送されたSFテレビドラマで、人気にともない、続編のテレビシリーズや映画が続々と作られました。そのため、現在では、単にSTAR TREKだけでは、どの作品を指すのか分からず、副題でどの作品か判断します。

テレビシリーズだけでも表のように6タイトルあります(2019年8月時点)。

その他にも、新・スタートレックに先立ち、パイロット版として作成された「スタートレック88(新・宇宙大作戦)」という作品もあります。この作品はDVD-BOXが普及する前から、レンタルビデオ屋さんに並んでいて、てっきり日本でもテレビ放映されていたのだと思っていましたが、そうではないようです。

映画作品も多く作られていますが、全てを紹介するのは、他のサイトに任せて、ここでは圧倒的な支持のもと、多くの作品が作られたシリーズということを理解していただければと思います。

STAR TREK 宇宙大作戦の魅力

「STAR TREK 宇宙大作戦」ではテーマ曲の前にナレーションが流れます。

宇宙……それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船USSエンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。
(日本語吹き替え版)

このナレーションが「STAR TREK 宇宙大作戦」をよく表しています。

エンタープライズの乗組員のうちの、船長のジェームス・カーク、副長の地球人とバルカン人の混血・ミスタースポック、船医のDr.マッコイが主要キャラクターで、さらに、機関主任のスコッティ(吹き替え版だとチャーリー)、通信士官のウフーラ(吹き替え版だとウラ)、操舵担当士官のスールー(吹き替え版だとカトウ)、同じくチェコフ、秘書のジャニス(吹き替え版だとジェニー)、看護師のクリスティンなどが脇を固めます。

その乗組員たちが、未知の文明、生命と遭遇し、そこで起こる様々な事件やアクシデントに立ち向かうという物語です。

各話で、ゲストスターが出演し、時には相手の惑星の司令官であったり、船長が心を奪われる美女だったり、同じ宇宙艦隊の同僚であったりして、ドラマを彩ります。

多くのライターがシナリオを担当して、ストーリーもそれぞれの個性が楽しめます。このような設定を固定して、異なるライターを起用するという手法は数多くのドラマシリーズで見られます。この手法が成功する条件は、キャラクターがしっかり確立しているということで、この「STAR TREK 宇宙大作戦」も例に違わずに登場人物の個性が際立っています。

そしてストーリーは、未知との遭遇という心躍らせるものでありながら、哲学的で、どこかに人間の悲しさを感じさせます。原案・企画者のジーン・ロッテンベリーは、当時の社会が抱える問題を、SFという舞台ならより直接的に訴えられると考えていました。そしてこの作品を「宇宙人との心理戦」とも表現しています。

映像は現在の技術と比べれば、非常に粗末なものと言えます。あるサイトで「B級感満載」と書かれていたものがありましたが、まさしくその通りだと思います。例えば、惑星の風景が一目見てわかる絵で描かれたものの時もありましたし、背景の道具にしてもバラエティ番組のコントで使われるような、お世辞にもリアルと言えないものが多く使われています。

しかし、そもそも劇作において背景は状況を説明するものに過ぎません。「STAR TREK 宇宙大作戦」を見ていると優れた舞台作品を思い起こします。舞台の上に最小限の道具が置かれていて、優れた戯曲と役者の肉体だけで世界を表現し、観客はその洗練された知性と技術を楽しむ・・・・・・この作品もそのような演劇と似ていて、高い知性と想像力によって未知なる世界を表現しています。それは映像で細かく見せるよりもずっと刺激的なものです。映像の美しさだけで中身の乏しいSF映画もありますが、この作品は対極にあるもので、SFという形をしているものの、その根幹はしっかりした人間ドラマなのです。

設定や小道具を上手く用いているというのも、このドラマを面白くしている要因であると言えます。例えば「転送」という設定があります。毎回、惑星に降り立つシーンを撮影すると手間も予算もかかります。そこでロッテンベリーはこのアイデアを出します。物体を特殊な装置により、瞬時に移動させるものです。苦肉の策でひねり出された設定なのかもしれませんが、この転送という設定が、様々なアイデアを生み出し、ストーリーを面白くしています。

副長・ミスタースポックのバルカン人と地球人の混血という設定も、ドラマを上手く盛り上げています。エンタープライズが窮地に陥った時、その特殊な能力が解決の突破口になることが劇中によく見られます。ご都合主義でその度に設定を変えると視聴者はしらけてしまいますが、一貫した設定の中でキャラクターの個性が生かされると作品の奥行きが深くなります。

このような設定や小道具を上手く活用するというのは創作の基本です。そのような基本を忠実に守っているという点も本作品に惹きつけられる理由の1つでしょう。

この作品をテレビ局に売り込んだ時、パイロット版(試作版)を視聴した幹部たちの反応は芳しくなかったと言います。ただ1人「今まで見たSF作品の中では一番、宇宙船に乗って宇宙にいるのだという実感が沸いた」と感想を述べました。そしてパイロット版の2作品目が作られて、とうとう放送が決定します。

宇宙に足を踏み入れたことがないのに、何をもって人が「宇宙にいる」と感じるかは考察に難しいところです。その人が持っている未来の宇宙像に基づくのかもしれません。日本の戦後まもなくの子供雑誌に描かれた未来の都市像は多くが実現しています。「STAR TREK 宇宙大作戦」は1966年の作品ですが、その世界はまだほとんどが実現していません。そこにはまだ見ぬ世界と、果敢に挑む乗組員たちが描かれていて、時代を超えて僕を夢中にさせるのです。

僕の好きなエピソード

ここでは僕の好きなエピソードのいくつかを紹介したいと思います。思い入れがある話が多くて紹介しきれないので、アップ後も折を見て付け加えていく予定です。

危険な過去への旅

原題「The City on the Edge of Forever」

好きなエピソードが多くて、もし2位以下を選ぶならとても苦労するのですが、1番は躊躇なくこれを選びます。実に作品の構成が上手く出来ていて、ユーモアもあり悲しさもあり、大好きな作品です。

「もし世界を救うために愛する人が死ななくてはいけない」という究極の選択を迫られます。世界を救うために主人公が死ぬという作品は多くありますが、ここでは愛する人が死ななくてはいけないという点が白眉に思います。迷う船長にMr.スポックは「彼女は死ななくてはいけません」と冷徹に進言します。視聴者は船長に感情移入して物語を見ていくのです。

光るめだま

原題「Where No Man Has Gone Before」

放送を決定してもらうためにパイロット版2つ目として作られたのがこの作品で、それだけに設定には力が入っていると思います。

謎の電磁界を調査していたエンタープライズ号で、乗組員のミッチェルとエリザベス・デイナー博士が突如倒れます。それからミッチェルに異変が起こり、際限なく知能と超能力を成長させる怪物と変化していきます。早くミッチェルを排除すべきだというMr.スポックに、ミッチェルの親友であるカーク船長は迷います……

謎の球体

原題「The Corbomite Maneuver」

人類未到の宇宙を航行中のエンタープライズ号は、謎の巨大球体に遭遇します。球体は宇宙船のコントロールを手中に収めて、10分後に破壊すると告げます。平和的に解決しようとするカーク船長ですが、球体側の司令官は応じようとしません。自分たちよりもはるかに進んでいるであろう文明、科学の前にエンタープライズ号が助かる手段はないように思われます。

大きな宇宙、文明を表現しながらも実際に使用している映像はわずかな合成映像とセットのみで、まさしく想像力と知性の産物のような作品だと思います。

タロス星の幻怪人(前編)(後編)

原題「The Menagerie, Part 1、Part 2」

第11基地から緊急連絡を受けて寄航したエンタープライズ号でしたが、いざ到着してみると基地からはそのような連絡はしていないと言われます。そこにはエンタープライズ号の前船長であり、Mr.スポックのかつての上司であるクリストファー・パイクがいました。バイクは事故により身体の機能のほとんどを失い、機械信号によりYES NOを伝えるだけの無残な姿になっています。

Mr.スポックは巧妙な計画により、エンタープライズを乗っ取り、かつてパイクと調査に赴いたタロス4番星へと向かいます。それは宇宙艦隊の極秘事項により、何者も近づいてはならない禁止区域です。Mr.スポックの意図は何か、そしてタロス4番星とはどのような惑星なのか、というストーリーです。

多くの部分でパイロット版の1つ目である「The cage」(「檻」の意味)が流用されています。SFの1時間ドラマを週1回放送するというのは予算、時間とも厳しいスケジュールで、「STAR TREK」放送後早々にその壁にぶつかっていました。そのスケジュールを緩和するために、かつてパイロット版で使った映像を転用して作られたのが、この「タロス星の幻怪人」です。

作品としての評価は非常に高く、SF作品の伝統ある賞であるヒューゴー賞の最優秀ドラマ部門を1967年に受賞したエピソードでもあります。

宇宙軍法会議

原題「Court Martial」
航海中の事故により乗組員の1人を亡くしたカーク船長に、ミスとその隠蔽の疑惑がかかります。否定する船長ですがコンピューターの記憶にはしっかりその証拠が残っており危機に陥ります。

この作品で僕が好きなのは、サミュエル・コグレイというカークの弁護士で、担当が決まると本を大量に持ってカークの部屋に押しかけます。コンピューターを使わないのかというカークにコグレイは本には精神が詰まっていると言います。「あなたは本にとりつかれた変人か、それとも高名な弁護士、サミュエル・コグレイかどっちかな」「その両方だ、任せておけ」というやり取りが格好いいです。

宇宙の巨大怪獣

原題「The Doomsday Machine」

航行中のエンタープライズ号は、ある太陽系が惑星も含めて無残に破壊されているのを発見します。そこに残された宇宙船にはただ1人船長のデッカー准将が生き残っていました。准将は巨大な怪物の存在をカークに話します。やがて巨大な怪物がエンタープライズの前に現れて、デッカー准将は階級を盾にとって船の指揮権をとり、怪物に再び挑もうとします。

ハーマン・ メルヴィルの「白鯨」を思わせる作品構成です。

魔の宇宙病

原題「The Naked Time」

エンタープライズ号はある惑星の観測に向かった調査隊を収容する予定でしたが、いざ地上に下りてみると調査隊は全滅しています。原因がわからないまま、船に戻りますが、その時から不思議な病気が船内に蔓延します。それは理性が失われる奇妙な症状で、乗組員たちは次々に職場を放棄して好き勝手なことを行い始めます。船の航行維持にも支障をきたして、エンタープライズ号は大きな危機に陥ります。

船長の「このあたりに海辺はないな」という言葉が切なく心に響くのと、看護師・クリスティンが病気に冒された時の恍惚とした表情が印象的です。クリスティンを演じるメイジェル・バレットはプロデューサーのロッテンベリーの妻であり、その縁故ゆえの起用という向きもあるのでしょうが、この回を見ているとなかなかな好演だと思います。

イオン荒らしの恐怖

原題「Mirror, Mirror」

ある惑星で鉱物資源の提供を交渉していたカークたちは、帰りの転送のトラブルにより、平行宇宙(パラレルワールド)に移動してしまいます。そこではエンタープライズ号も惑星も同じ位置にありましたが、乗組員は残忍で粗野であり、惑星を破壊して鉱物資源を奪おうとしていました。カークたちは元の世界に戻ろうとします。

超小型宇宙船ノーマッドの謎

原題「The Changeling」

惑星からの救援信号を受け取り訪れたものの、人口40億人の星はすでに生体反応がなく死滅していました。目の前に現れたのは超小型の飛行物体で、宇宙船からの攻撃にも耐えうる強靱なものでした。エンタープライズ号は壊滅寸前になり、カークが通信を試みたところ、相手はノーマッドと名乗ります。かつて生物探査のために打ち上げられたはずのノーマッド号でしたが、現在の目的は「不完全な生物を根絶すること」に変わっていました。転送されたノーマッドにより船内に危機が訪れます。

宇宙の帝王

原題「Space Seed」

エンタープライズ号は400年前の小型宇宙船と遭遇、そこには乗組員たちが冬眠した状態で収容されていました。それは当時の科学によって作られた優性人間たちで、知能的にも肉体的にも通常をはるかに上回る能力を持ち、かつて地球の4分の1を征服した末に宇宙に脱出した者たちでした。

このエピソードのゲスト主人公であるカーンとこの時の設定は、後の劇場版2作目「Star Trek II:The Wrath of Khan」(邦題:スタートレックⅡ カーンの逆襲)へと受け継がれます。

恐怖のビーナス

原題「Mudd’s Women」

宇宙を漂う未確認の小型宇宙船を追跡したエンタープライズ号は、その代償に船の主動力源であるリチウム結晶を失います。近くの惑星にリチウム鉱山があり、それを求めて移動を開始します。一方で、小型宇宙船からは詐欺師のハリー・マッドと3人の美女が収容されます。見た者の心を奪う不思議な美女たちとハリー・マッドによって、船は大きな危機を迎えます。

最初のパイロット版「The cage」試写後、2つ目のパイロット版を求められた時、候補にあがった脚本が前述の「光るめだま」とこの「恐怖のビーナス」と「細菌戦争の果て」(原題:The Omega Glory)でした。パイロット版には選ばれませんでしたが、ユーモアのあるコメディ的な作品でシリーズの中でも異彩を放っています。「細菌戦争の果て」もなかなか個性のある作品で、パイロット版をどれにするか選ぶのに悩んだのではないかと思います。

宇宙基地SOS

原題「Balance of Terror」

かつて宇宙戦争を起こしたロミュラン星との境界には中立地帯が設けられ、その地帯に宇宙船が入った場合は宣戦布告とみなすと条約に定められていました。その中立地帯近くの前哨基地が次々に破壊されるという出来事が起こります。救援に向かったエンタープライズ号はそれが1隻のロミュラン船の仕業と知ります。このまま帰せば地球の軍事力を侮られて戦争に発展し兼ねないと考えたカークは、ロミュラン船への攻撃を決意します。

カークと敵船長の戦いは知能戦といった様相で見応えがあります。また、エンタープライズ号の危機に秘書のジェニー(字幕版だとジャニス)がカークに身を寄せるシーンがあります。この時点ではまだジェニーはカークとの恋愛的な設定を内包していたのだと推察されます。この時は準レギュラー的な扱いのジェニーでしたが、途中で特にエピソードもなく降板してしまいます。

それと、ロミュランがなぜ攻撃を仕掛けたかについては、最後まで明確な説明がなく僕にはわからないままです(前哨基地を破壊することで地球の軍事力を調査していたのかな? と個人的には思っています)。

二人のカーク

原題「The Enemy Within」

転送装置の故障により、カークは二人の人間に分けられます。1人は知性と優しさ、もう1人は野生、逞しさ、欲望に満ちたカークです。ジキルとハイドを思わせる作品で、ラストでMr.スポックがジェニーに言う言葉と2人の表情が何とも軽妙で、「STAR TREK」って良いなぁと思わせてくれます。

新種クアドトリティケール

原題「The Trouble with Tribbles」

宇宙基地の商人からウラが手に入れたトリブルという小動物は、人の心に安らぎを与える不思議な力を持っています。一方でトリブルの繁殖能力は凄まじく、たちまちエンタープライズ号はトリブルで埋め尽くされます。宇宙基地とエンタープライズ号、そして宿敵クリンゴン人も加わり、コミカルな騒動が巻き起こります。

まとめ

「STAR TREK 宇宙大作戦」について、私的なつながりや思いを中心にまとめました。「STAR TREK」シリーズの原点である「宇宙大作戦」は、僕の創作活動の原点と言えて今もDVD-BOXをよく見ています。GALAXY BOXは定価で3万円ほどしましたが、付属品として「『宇宙大作戦』読本」というオリジナル本がついたり、DVD内に制作に関するエピソード映像が収録されていました(廉価版も制作エピソードは全てかわかりませんが収録されているようです)。現在は廉価版で3シーズン分合わせても1万円以内で購入できると思います。興味がある人はシーズン1だけ手に入れて見てみると良いと思います。

(↑ ちなみにこのブログで紹介したうちの「危険な過去への旅」「光るめだま」「二人のカーク」「謎の球体」「魔の宇宙病」「タロス星の幻怪人」「宇宙基地SOS」「宇宙の帝王」「宇宙軍法会議」はこのシーズン1の収録です)

僕はこの「宇宙大作戦」が「STAR TREK」を見始めたきっかけであり、映画版は見ているものの、他のテレビシリーズはほとんど見ていません。しかし他のシリーズからファンになって、それが一番好きという人も多くいます。それらのシリーズも廉価版のDVDが発売されています。長い間、他の作品に手を付けなかった僕ですが、とりあえず「新・スタートレック」が見てみたいなぁと思っています。そのレビューもいつか書けたらと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

兼業作家。2023年4月『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(国書刊行会)上梓。歴史全般が興味の対象ですが、最近は大正~昭和の文化、芸術、演劇、映画、生活史を多く取材しています。プロフィール写真は愛貓です(♂ 2009年生まれ)。よろしければTwitterのフォローもお願いします。(下のボタンを押すとTwitterのページに移動します)。