流れが悪いと思った時にどうするべきか

僕は運勢やバイオリズムに詳しいわけではないのですが、流れが悪い時というのは確実に存在します。そのような時は、とにかく不運が続き、何をやっても上手くいきません。目に見える大きな不運がなくても、小さな問題や気に障ることが続き、「あれ? 今、流れが悪いかも」と自覚します。

たまに「流れが悪い時にどうすればいいですか?」と相談されることがあるので、その時によく話すアドバイスについて今回は書くことにします。

流れが悪いのは周りの問題ではない

流れが悪い時には周囲に目が行きがちです。でも、周囲に問題があるのは事実かもしれませんが、それと同時に本人の状態も悪いと言えます。言い換えると、本人の良い部分が生かされない時期と言えます。

その人の良い部分が生かされないと、その悪いスパイラルから脱出することができませんので、まず自分の状態を良く保つことが大切だと思います。「流れが悪い」とはよくできた言葉で、それは本人の中の資質を十分に使えていない、つまり自分と外界との流れも悪いのです。部屋の空気が淀んだら窓を開けて換気するように、自分の心も換気しなくてはいけません。

自分で流れを変えられる人

人間の身体は精巧にできていて、外部から取り込んだ空気や食物、水を内部で分解して、エネルギーを作り、不必要なものを排泄します。身体の中にサイクルが存在して、それが生きるための基礎活動となっています。

そのような目に見えるエネルギーだけでなく、バイオリズムや運勢的なことも上手く自分でサイクルさせられる人がいます。正確に言えば、誰でもそのような力はあるのですが、人によってその許容に差があります。その許容範囲を超えると、色々な問題が表面化してきます。「流れが悪い」状態になるわけです。

突出した人だと不思議と内部だけでなく、周囲の環境も変える力を持っています。「空気を変えられる人」というのを時々聞くと思います。そのような人は先天的なものも大きいのかなと思います。

そういう一部の人は自分で流れを変えられるのでしょうが、そうでない人はどのようにすれば良いのか、僕の考えを紹介したいと思います。

自分の心を換気するには

部屋の空気が淀んでいたとして、換気するために窓を開けると、外の空気が入ってきて中の淀んだ空気は外に流れていきます。これと同じことをすると良いのです。

ボトルに汚い水が入っていたとして、それをきれいにするにはどうすれば良いでしょうか? 多くの人は一度、中の水を全て出してから、きれいな水を入れるでしょう。これと同じことが言えるのですが、実際の人の心は、必ずしも全てきれいに流せるわけではありません。ですから、無理をせずに少しでもきれいな水を入れて澄んだ状態にすると良いでしょう。

それでは、ここで言う新鮮な空気やきれいな水とは何を指すのでしょうか。それは 純粋できれいなもの です。決められたものはありません。人によっても若干違うのかもしれません。

イメージとして最も多いのが子供です。将棋の名人経験者である谷川浩司さんが、子供の将棋大会でその純粋に将棋を指している姿を見て初心を思い出したと、読んだ記憶があります。子供の純粋な感情は大人の心を何か揺さぶるものがあります。ペットと時間を気にせず、ゆっくり過ごすのも良いでしょう。

子供やペットが周囲にいない場合もあるでしょう。緑や自然も心の換気につながります。人がたくさんの観光地ではなく、広い場所がお勧めです。人によっては芸術、演劇なども良いと思います。演劇には「カタルシス(浄化作用)」と言って、心への効用が言われています。

「なんだ、気分転換か」と思われた方もいるかもしれません。目的意識や時間の貴重さを知っている人は、このような時間を無駄と考えて、見向きもしない場合があります。しかし、そのような自分の世界だけで生きていると、心には閉塞感が貯まっていきます。すると、次第にパフォーマンスも落ちていきます。

まとめ

「流れが悪いと思った時」にどうするべきか、自分の考えや体験に基づいてまとめました。流れが悪い時というのは、その人の良い部分が出にくくなっている時で、それを解消する必要があります。私の体験ではその人の良い部分が前面に出ると、運勢というのは良くなる傾向にあると思います。

色々と述べましたが、ひとつ注意する必要があるのは、これらはあくまで流れが悪いことに対する考え方です。例えば、仕事で失敗が続くとして、それがその人の不注意に原因があるのなら、それは流れが悪いわけではありません。能力的な問題や睡眠不足などで体調が低下していることもあります。「流れが悪い」と思ったら、すぐにその対処法を考えるだけでなく、何か原因がないか振り返ってみることも大切でしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

兼業作家。2023年4月『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』(国書刊行会)上梓。歴史全般が興味の対象ですが、最近は大正~昭和の文化、芸術、演劇、映画、生活史を多く取材しています。プロフィール写真は愛貓です(♂ 2009年生まれ)。よろしければTwitterのフォローもお願いします。(下のボタンを押すとTwitterのページに移動します)。