岩手町芸術祭2023 園井恵子生誕110周年記念公演
映画の制作発表が行われ、生涯を書いた本も出版され、所属した桜隊追悼会では特集が組まれて、今年は園井恵子への注目が例年以上に強かった一年のように思う。園井恵子は元宝塚少女歌劇団出身で、戦前映画の名作『無法松の一生』では阪東…
映画の制作発表が行われ、生涯を書いた本も出版され、所属した桜隊追悼会では特集が組まれて、今年は園井恵子への注目が例年以上に強かった一年のように思う。園井恵子は元宝塚少女歌劇団出身で、戦前映画の名作『無法松の一生』では阪東…
台風7号がいよいよ上陸に迫った2023年8月14日の午前。前日までワークショップを受けて東京に滞在していた僕は、名古屋に帰る前の時間を使ってシナリオ・センターの大前玲子先生に会うことにした。 大前先生は北青山にあるシナリ…
その日は雲こそいくらか見えるものの、日差しは盛夏そのもので、歩く度に汗がにじんだ。JR目黒駅から坂を何回か上り下りする道は暑いに決まっているのだが、点在する神社仏閣の恩恵か、緑の日陰がさりげなく歩く者に手を差し伸べてくれ…
2023年4月25日、自著『園井恵子 原爆に散ったタカラジェンヌの夢』が国書刊行会より発売されました。この書籍は戦前に宝塚少女歌劇、映画、新劇などで活躍し、未来の大女優として将来を嘱望されながらも広島の原爆により32歳で…
残されたブロマイド 最近、園井恵子さんの貴重なブロマイドの画像を分けていただきました。持ち主は小木曽美雪さんで、2011年に89歳で逝去されましたが、戦前は園井恵子さんのファンで亡くなるまで大切にブロマイドは保管されてい…
千村克子さんと日記 園井恵子さんの伝記の完成まで長い時間が必要でしたが、その中で多くの時間を要したのは、資料の収集と読み解く作業でした。取材を始めた時、戦後すでに70年近くが経過していて、園井さんと同時代を生きた人から証…
オークションで珍しい品を手に入れました。昭和17年9月東京宝塚劇場での雪組公演のパンフレットです。 園井恵子の宝塚歌劇団での最後の公演です。園井は新劇に転向するため、本当は昭和17年5月(宝塚大劇場雪組公演4月26日~5…
園井恵子さんの伝記を書く際に最も大きな問題になったのは、すでに死後60年以上(当時)が経過していて、同時代を生きていた人がすでに亡くなっていたか高齢で証言できない状況だったことです。そのため、自著『流れる雲を友に 園井恵…
「園井恵子を語り継ぐ会」のFacebookページから、『無法松の一生』のフィルム修復が進められているという情報がリリースされたのが一昨日(2020年7月13日)。 この「修復」の意味を解きあぐねていて、少し気になっていま…
園井恵子さんの取材や資料収集をする中で、非常に心惹かれながらも、書籍からは割愛した内容がいくつかあります。伝記・評伝という類の中では生きなくても、園井さんに関心を持つ人なら興味深く読んでもらえるのではないか……今回の記事…